咲き誇れ。

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中山優馬の1万字インタビューを読んで

2008年8月6日、私は中山優馬という小さな少年を沸き上がる敵意を持って見ていた。お台場J地区で行われたJr.主体の舞台Summary、お目当ての二階堂高嗣くんの誕生日である。

今日が主役の、今日ぐらいしか主役になれない彼を差し置いて、どうしてこの子が一人で時間をとっているのだろう?こんな時間にお金を払うために来たんじゃない…。

その時の鮮明な記憶は、ステージを見上げる観客の痛いほどに張り詰めた空気。そして、その中心にいる、とても綺麗な顔をした、いたいけな、でも笑わない少年。

あの子が悪いんじゃない、それは分かってる。ただただ見知らぬものに対する恐怖に端を発する感情だったんだと思う。

この後、中山優馬を見る機会は求めなくても増えていった。そして、かつてそんな風に見ていた子供を、大好きな一人の人間として見るようになるまでに、何か大きなきっかけがあったわけではない。それは私に限って起こったことではなく、大部分のジャニヲタにとって、そして彼と接したほとんど全ての事務所の先輩にとってもきっと同じだったんじゃないだろうか。

いつの間にか、当然のように、好かれる人。

殊自分に至っては、がらすの魔法CD発売に当たって帝劇で開催された握手会で、3回まわって握手をするほどには、彼のことを大大大好きになっていた。

振り返れば、この人のこと大好きだなあと思ったきっかけのようなものは一つだけある。少クラのゲストだったのかな?関西のお兄ちゃんたちと一緒にいるときに、優馬はびっくりするくらいふにゃふにゃしててころころ笑ってて、あ、この子はこういう子なんだって思った。初めてちゃんと笑ってるのを見た。ちゃんと感情がある、普通の少年だって。その時の笑顔があまりにも安心しきったかわいい笑顔だったので、その後に優馬を見るときには、心のどっかであの笑顔を探すために見ていたし、だから関西と一緒の仕事を心から待ち望んだりしてた。

だけど、私は関西には行かなかったし、滝沢革命やPLAYZONEで優馬を見る機会は何度も何度もあったけど、関東でその笑顔を見ることはもうなかった。そしてどこか歯を食いしばったかのような表情で、演技や、歌や、ダンス、そしてみんなの前に立ってしゃべることがどんどん、目を見張るくらいに上手くなっていった。

だから昨年のANOTHERで今のジャニーズWESTとの共演が決まって私が期待したのは、この時もまだ、関西の中での弟キャラな優馬が見れることだった。でも、公演を観てすぐ、私は間違っていたと思った。そこにいたのは、関西のみんなをライバルとして見て、プロとして彼らと対等に張り合おうとしている優馬だった。

10000字インタビューを読んでまず感じたことは、ここまで優馬を見てこちら側が感じていた「すごい優馬」の裏側に、至って普通の10代の男の子の考え方や感情を持った優馬がいたんだな、ということ。あんなアウェーな関東のコンサートに1人立たされたら、帰りたくもなる。一人だけエリート扱いされたら、仲間になんて言われるか気にして何も言えなくなる。友達がいないからと、友達づくりのために大学も入りたくもなるだろう。それが当たり前なのに、なんとなく優馬は大丈夫なのかと思ってた。全てを受け入れて、毅然と生きていける人なのかと思ってた。でも違った。普通に弱い人だった。

そして、アイドルになることが運命だったかのような道を歩んで来ている張本人なのに、優馬はアイドルになることをほとんど望んでいないのかなって気もした。インタビューに書いてある限りで、ほとんど仕事に対して「これをしたい」「こうなりたい」という発言がない。本当に優馬はジャニーズでいたいのだろうか?だけど優馬は、周りから求められる「中山優馬」があって、周りが求める「中山優馬」を絶対に手を抜かず精一杯実現してる。さらに求められることに感謝までして返している。

インタビューを読んで、エリートと呼ばれることに実力が伴っていないことを知っていながらもエリートとして生きていくことを決めたのは、周囲の人たちに対する優しさからだったと知った。普通に弱い人である優馬を強くしているのは、家族や仲間や周囲の大人やファンを思いやる気持ちなんだと分かってこれまで見てきた優馬が、笑わない優馬が、関西に戻って心底安心して笑う優馬が、どんどん技術を身に付けた優馬が、そしてANOTHERの優馬が、すべてすとんと腑に落ちた気がした。

ANOTHERで見た優馬は、きっと覚悟を決めた優馬。 「僕はひとりじゃない」ということを知っていながら一人でステージに立つ人はきっと誰よりも強い。そしてそんな人をみんなが好きにならないわけがないのだ。

今年20歳の中山優馬という一人の男の子の成長を見られたことは、とても有難いことだと思っています。また次は、ソロシングルとアルバムが出るとか。PLAYZONEもまだ続きます。がんばれ!「みんなの宝、中山優馬」!