咲き誇れ。

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Summer Paradise2020 #のえパラ と #うみパラ を見ました。

Summer Paradise 2020 緊急特別公演。

発表されたのは、Travis Japan7人それぞれのソロコンサート。無観客公演を1日3回、LIVE配信のみ。ソロコンサートを配信のみなんて、ジャニーズ史上初でしょう?確認してないけどそうだよね?

2019.8.8以来、誰の目にもわかるようなスピードで変化してきた7人。それでも、グループとして、シンクロするダンスを売りにし、すのストに留まらずHi Hiや美 少年さえも最近やらなくなった「先輩のツアーバック」を務めあげ続け、他Jr.に比較してテレビに映る仕事よりも舞台に立ち生で魅せることが多かったTravis Japanにとって、「ソロ」であること、「映像」であることはこれまで見たことがない彼らを見られるという期待が高まる事案であることは間違いなかった。これまでグループの調和という形に還元していたかもしれない彼らの「個性」が、どんな風に浮き出てくるのか、安心安定ののえるさんを初めとする信頼しかないトラジャではあるけれど、楽しみでもある反面少し怖い部分もあった。

映像配信であること、1日3回の生配信であるが故の特異な点は、ライブを実況できること、そしてその評判を見てその後の回の配信を購入することができる点だと思う。もちろんそれまでのメンバー自身の人気度、そして平日か休日かという日程の問題ももちろんあるだろう。が、通常であればチケットの売れ行きに関わる要因はそれだけであるはずだが、今回に関しては評判や選曲を見て「ちょっと見てみようか」と思った人が後の配信を買うことができる。値段のハードルもそれほど高くない。そんなステージの演者にかかるプレッシャーは、ちょっと想像したくない程かもしれない。

トップバッターは川島如恵留、2番手は中村海人。結論から言うとこの2人の公演を見終えた今、どうせほぼ見られないからと諦めていた平日公演(松田、七五三掛、吉澤)も購入しようと決めた。まあ、ほぼ音を聴くだけで終わりそうではあるけれど。そのくらい、2つの公演が全く異なってそれぞれに魅力的で、これはメンバー全員見なくてはいけないと思わせられた。

この2人の公演、正反対で本当に面白かった。のえるの公演(以下のえパラ)は、見終わった時の感覚が「今の映像だった?」。それ程にまるでコンサート会場に身を置いていたかのように引き込まれていた90分だった。非現実的な美しいライティングの下、光一のソロ曲からスタートしたのえパラ。見果てぬ夢を(少年隊)、DREAMER(Dream Boys)、サポーターズ(A.B.C.-Z)というジャニーズのこれぞ舞台曲を少年忍者を携えて歌い踊り、挨拶を挟んでMissing Piece(中山優馬)、TAMER(ジャニーズWEST)と情感のある曲が続くブロックはアンダルシアに憧れて(近藤真彦)で一番の盛り上りを魅せる。ここまでが一息。気づくとTDCの最前列で息も出来ずにただステージを見てた。曲名をほとんど書いたのは選曲だけでもう最高だったから。そして、虹(二宮和也)、名脇役(Sexy Zone)のピアノ弾き語り。実に色々な要素が盛り込まれているのに、どれをとってもこれぞ川島如恵留だよね!と思わせられるのえるの多才ぶり、そしてこれまで歩んできた歴史は本当に凄い。さらに、ソロコンサートの話を聞いた時一番やりたいと思ったこと、だと言っていた手話メドレー。手話のことを私はよく知らないけれど、のえるの手話を見ていると、ただの伝達手段であるはずの文字がメロディーに乗って歌になるように、手話も美しい芸術になるんだなあと気づかされる。

対してうみんちゅの公演(以下うみパラ)はというと、あのね、私中村海人と逢い引きしたわ、たぶん。だってコンサート始まったと思ったら部屋だったんだもん!!…というのは冗談にしても、あの演出から始まる、めくるめく全てがすごかった。のえパラが、観客を一人残らず会場の最前列に連れてきたとしたら、うみパラは観客全員のもとにうみが会いに来たと思う。この時代にエンタメに課された制約を逆手にとって、映像じゃないと、無観客じゃないとできない演出を存分にしたうみは、さすがの「アイディアマン」。うみのこと、かねてからすごいすごいと思って来たけれど、やっぱりすごい。君の瞳の中に見えた丸くて青い星(山下智久)で羽の生えたうみは相変わらず天使だったし、ニートまん(上田竜也)のうみは抱きしめたい世話したいニートNo.1オブザワールドだったし、宮近くんが来たMCでお話してるうみは弟組初年度クリエで見たあの頃の少年から何にも変わってなかった。…のに!ha-ha(赤西仁)終わりで「気持ち良かった?」とか囁いちゃうし、Get Naked(Coming Century)は、あれ後半汗だくで髪の毛びちょびちょになることも含めてやった確信犯ですよね?という魅せ方してくるし、全体的に見てるこっちは殺されたり勝手に死んだり大切にされたり突き放されたりされて無事に情緒崩壊して終わるんだよね、うみパラ。で、それを意図的にか本能的にかはわからないけど、本人全てわかっていてやっているのだろうことが憎らしい。でも、もし特筆するとしたら私はやはりSugar&Salt(櫻井翔)を推していきたい。色んな意味でファンに寄り添った素晴らしい演出も去ることながら、翔くんのラップをやるうみが私はとても好きなのだ。あ、あとPumpkin(増田貴久)も。これはもうマッスーの時から曲だけで天才。ただしひとつだけ文句を。溺愛ロジックで札にまみれるうみはR指定なので配信しちゃダメです、人が狂います。

ともに15時公演から見たので12時公演はTwitterの感想を追っかけたわけだけど、のえパラは「ミュージカルとか舞台好きな人は皆見た方が良い」で、うみパラは「担当は開始0.1秒で死ぬ」だったの、まじでTL上の皆様の描写、的確すぎて最高。

ところで、私はあまりソロコンに詳しくないのでピンと来ないけど、ソロコンでメンバー紹介曲ってやるもんなの!?という新鮮な驚きがのえパラにて起こったわけですが。でも考えれば考えるほどのえるらしいなあとも思う。ソロコンサートだけど、ソロじゃなかった。Travis Japan6人が、少なくとも夢ハリを歌い踊ったのえるの周りには確かに居た。そして、メンバー6人に対する明け透けな言葉をのえるは、本来なら自分一人に対して用意された最高の舞台で、たくさんの時間を割いて届けてくれた。宮近には絶対の信頼を、うみには愛情と称賛を、しめには一緒に歩んできた過去と未来を、閑也には尊敬と感謝を述べ、そして元太には、涙で声を詰まらせながら「自分の殻を破ってくれた」と、まつくには「怖いと思うこともあった」と。この言葉は、おそらく少し、のえる言う「心の殻」を傷つけて、私たちに伝えてくれたんだと思う。とても優しい時間だった。

これに関してもうみはやっぱり対照的で、セトリもTravis Japanを窺わす曲(オリ曲はもちろん、これまでに一緒にやったことのある曲など)は最小限だったし、うみがTravis Japanについて語る言葉も少なかったと思う。でも、MCでは代わる代わるメンバーが登場して、うみは「あーおもしろい!」と舞台上で心からリラックスしているかのように笑っていた。そして何も言わずに足跡(V6)を歌った。歌ううみの後ろのスクリーンには、ドラマ・ハケンの品格YouTubeでも披露していたなかなかの画力()で描かれた5人と2人の足跡が歩み、寄り添う。それが静かに、何よりも多くを語っていた。さらに、ファンから見たうみパラは、翌日更新されたJohnny's web内の宮近のブログ、通称ちゃかまるで綴られた言葉まで含めて完結したと思う。誰よりも近くで中村海人の軌跡を見て、時には鼓舞し、一緒に歩んでその努力を見守り続けてきた人が、こんなにも手放しで今の中村海人を称賛しているんだから、もう一介のヲタクは何も言うことはない。2012年当時、もぐもぐごはん食べてる印象しかなかったうみんちゅ。そこから8年間を経て今回のソロコンを目撃した我々の思いは無事に昇華されました。悔いなし。

ってこのブログを書いている時点で既に元太の公演も終わってしまっているんだよねーー!そして、元太がこれまたもう。私は、個人的に自分の好みに一番近いところを目指しているJr.はのえるだと思っていて、そののえるの意志がトラジャにあることが、多かれ少なかれ私がトラジャのことを好きな理由の1つになっているんだと思ってた。でも、少年隊メドレーをがっつり歌い踊り、愛のかたまり(Mアルver.)を一切歌わずにコンテンポラリーで演じあげた元太を見て、なぜ!後から入ったはずの元太が!!なぜ!!私の夢をど真ん中でどストレートに体現してくれてるんだ!!と狂喜乱舞した。あと歌がドチャクソに上手い。

さて、そろそろしめパラも15時公演が終わりそうですね。冒頭で書いた少し怖い部分もある、なんて気持ちはのえパラ開始5秒くらいで吹っ飛んだのですが、むしろ自分が幸せの供給過多で死なないかの方が怖いわ。トラジャサマパラ2020、後半戦も心して楽しむぞ!