咲き誇れ。

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ジャニーズの墓場から素晴らしき世界へ

2018年3月28日、舞台『スクアッド』が幕を開けた。複数のネットニュースがその始まりを記事にしており、そして翌日、テレビのワイドショーでもそれは取り上げられていた。中には、「宇宙Six松本幸大」という文言を見出しに入れている局もあった。それは、夢にまで見た世界だった。いや、正直に言うと、本当なら誰よりも彼の活躍を夢に見なくてはいけないファンという立場であるのにも関わらず、私はそんな世界を夢にさえ見ていなかった。つい最近まで。たぶん彼がこんな風に取り上げられるような舞台に立つことを、心のどこかで諦めていたのだと思う。傷つかないように、彼の未来を期待しないことで防衛していた。でも、それは私だけだった。彼自身はきっとこんな世界を夢に見ていた。だからこそ、たどり着いたんだろう。

スクアッドの製作総指揮の清水さんが、幸大を紹介して「真っ直ぐで不器用で頑固」と言ってくれたそうだ。実際に耳にしたわけではなく、Twitterでの情報ではあるのだけど。でも、私がこの7年間松本幸大という人を見てきて感じる、松本幸大をとても表している言葉じゃないだろうかと思った。

以前に雑誌スピリッツが掲載した異例の企画(?)ふぉ~ゆ~の特集記事の中で、自分達がかつて所属していたジャニーズJr.内ユニットが「ジャニーズの墓場」だと言われていた、という話をしていた。それはファンの間で恐らく自嘲ぎみに使われていた言葉だった。現在ほどSNSなども発達していない時代、まさか本人たちが知っているとは思っておらず、過去のこととはいえ衝撃を受けた。そしてその「ジャニーズの墓場」と言われたユニット、M.A.Dこそ、松本幸大が所属し、メンバーが脱退(→他ユニットを結成)や退所して去っていく中で、最後の一人になるまで居続けたユニットだ。

ジャニーズJr.のファンとして、自分の担当がジャニーズとして舞台に立ち続けてくれること、そして、何かにつけて意味や思い出を積み重ねがちな私たちにとって(?)、M.A.Dというユニットが残り続けることは少なからず嬉しいことだった。でも、幸大一人のことを考えると、何かもっと巧いやり方が有るんじゃないだろうか、もしくはもっと良い選択肢が、それがたとえジャニーズでなくなるという選択肢だったとしても、有るんじゃないだろうか、と思ってしまうこともあった。

それでも幸大は、良くも悪くも真っ直ぐに、不器用に、そして頑固にジャニーズとしてステージに立ち続けてくれた。台詞がなくても、スポットライトが当たっていなくても、立ち位置が舞台の最端だったとしても、いつも全力でアイドルとしてそこに立っていた。そして、同じユニットで長くやってきた仲間が色んな形で離れていく度にきっと何度も立たされたであろう岐路において、常に愚直に、自分はジャニーズで居続けるという未来を選択してくれた。

最初は、ごくシンプルに幸大の顔が好きだった。気になった最初のきっかけだ。でも次第にそんな舞台上での常に100%、いや120%アイドルの立ち姿、踊る姿が好きになっていった。

2015年10月、M.A.Dのメンバーがまた一人退所を決めたことで幸大は一人になり、その1年後の、2016年11月11日、宇宙Sixという6人組ユニットのメンバーとなる。

嬉しかったことは、かねてからずっと一緒に舞台に立ち続けたThey武道の3人と一緒だったことはもちろん、原くん目黒くんがユニットのメンバーとなったことだった。後に目黒くんがジャニーズWebの連載で明け透けに書いてくれたように、彼ら二人にとってこの選択をすることは、少なくないものを切り捨てることでもあったと思う。それでも、経験豊富な先輩達と組むことで前に進もうと決断して選んだのが宇宙Sixだったこと、それがとてもとても嬉しかった。そして、それと同じくらいかそれ以上に、幸大やThey武道の3人の決断が嬉しかった。 もしかしたら、はらめぐやそのファンの人達を悲しませる可能性もある選択をあえてしたのだから。彼らは、もはや前に進むことしか考えてないんだと気づかされた。そしてはっとした。彼らは夢を見続け、夢に向かって歩み続けてるんだ。こいつら、ガチだ、と。遅いかもしれないけど、やっとその時私は、幸大の未来を迷いなく信じられるようになった。

幸大が、一人になったことが正直しんどかった、と吐露したのは、宇宙Sixになった後の雑誌でだった。そもそも、一人の時に、そんなことを吐露する場所は与えられなかった。今はジャニーズWebの連載で、幸大自身の綴る言葉を読むことさえできる。グループであることの大切さは、嫌というほど痛感している。

そんな中での2018年3月31日、林くんが宇宙Sixからの脱退を決めたことが伝えられた。とてもとても寂しくて悲しかった。だって、私は林くんの歌声が、演技が、踊りがとても好きだったから。そしてThey武道3人のパフォーマンスがとても好きだったから。自担と同じユニットだったらどっちも見れて一石二鳥☆とか思ってたし。そして正直林くんが幸大の属するユニットにいる、ということがユニットが活躍する最強の武器であると思っていたから。今思えばその思考は、林くんに頼りすぎなところがあるのだけれど。あとは、メンバーから、辛い思いをさせてごめんなさい、と謝られることが余計に悲しかった。胸が引きちぎられるような気持ちが押し寄せた。

けれど、一方で、彼らの選択を心底格好いいと思っている自分もいた。年齢の話をするのはあまり心地の良いことではないかもしれないけれど、彼らは半数がもうすぐ30歳、ジャニーズJr.歴十数年。そんな中で、一人になる選択をすること、それを送り出すこと、それがお互いが前に進むための決断だというのだから格好いい。

単独湾岸LIVEで、宇宙Sixは嵐の『素晴らしき世界』を歌った。

「僕らは泣いて笑って それでも明日を夢見てしまう これからが素晴らしき世界」

アイドルは私たちファンに夢を見させてくれる存在かもしれない。でも、私は幸大と、宇宙Sixのメンバーと、林くんとに、いつからでも、いつまでも、夢を見続けていいんだということを、教えて貰ったような気がする。

これからが素晴らしき世界、と歌う幸大の描く素晴らしき世界は、きっとまだまだ先にある。そこで見られる半端なく幸せな景色を、そこに連れていって貰えることを、心から楽しみにしている。

ジャニーズ事務所入所15周年、おめでとうございます。想像を絶する長い時間、真っ直ぐに進んでくれてありがとう。私は、自身の妊娠・出産があり宇宙Six松本幸大を一度も見られていません。その状況をもどかしく思うことも何度も何度もありました。でも、必ずいつか。そのいつかがあると、今は疑いもなく信じていられます。

16年目の松本幸大を、かつてないほどに楽しみにしています。愛するあなたに心からの尊敬と感謝を。